初のロボット試験成功。NASAが次のミッション目標にするのは?AIによって完全制御

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目次▼
テストの内容について
ロボットの性能は?
VIPERのミッションはいつ?

NASAのVIPER、
2024年の月ミッションのための月着陸機のテストに成功

テストの内容について

NASAの極地探査用揮発物調査ローバー(VIPER)チームは、 VIPERを月の南極に運ぶ月着陸機の最初のテスト飛行を成功裏に完了したことを発表しました。

この着陸機は、 制御された降下と月面シミュレーション上での着陸を行う能力を実証する 重要なマイルストーンをクリアしました。

テスト飛行は2023年7月5日にNASAのバージニア州のワロップス飛行施設で行われました。

NASAとの契約に基づいてAstrobotic Technology Inc.が開発した四本足のプラットフォームで、 最大100キログラムのペイロードを運ぶことができます。

ロボットの性能は?

緑色の推進剤を使用する推進システム、
カメラとLIDARを使用する誘導・ナビゲーションシステム、
ラジオとレーザーリンクを使用する通信システムを装備しています。

この着陸機には、
VIPERローバーを展開して回収することができる
ロボットアームも備えています。

VIPERローバーは、 ゴルフカートサイズの車両で、
月の南極にある永久に陰影がついた地域を探査し、
水氷やその他の揮発物が存在する可能性があるとされています。

ローバーは、ドリル、分光計、中性子検出器などの一連の機器を使用して、 月の土壌をマッピングし、サンプリングする予定です。

ローバーは、将来の人間の探査や月の資源の利用を可能にする技術もテストします。

VIPERのミッションはいつ?

VIPERミッションは、

2028年までに人間を月に送り返すことを目指すNASAのアルテミス計画の一環です。

このミッションは、月の水やその他の揮発物の分布と豊富さ、およびその起源と進化について、前例のない洞察を提供することが期待されています。

また、探査や持続可能性のために月の資源を利用する将来の人間のミッションに道を開くことになります。

この着陸機のテスト飛行は、
その設計、性能、安全性を検証し、さらに改良と最適化に向けた貴重なデータを提供しました。

VIPERチームは、
今後数か月間にも着陸機のさらなるテスト飛行を実施し、

ローバーとその機器を統合してテストする予定です。

チームは、 商業用ロケットでVIPERミッションを
2024年末に打ち上げ、
2025年初頭に月面着陸を目指します。

ミッションは約100日間続き、 ローバーは数キロメートルを走破し、 異なる場所から数十のサンプルを採取する予定です。

VIPERミッションとその画期的な発見に関する最新情報をお楽しみに!

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