子供が産まれたけど。やっぱりワンオペ育児

育児・教育

皆さんのご家庭では協力、分担出来ていますか?

色んな事が初めての経験になる、結婚や妊娠、出産…子供が産まれた事により今までしていた生活はガラリと変わってしまいますね

特に母親は、妊娠の際から色々な経験を積み重ねます

妊娠発覚の喜び、つわりの辛さ、変わっていく体型、大きくなるお腹、食べても食べても口が寂しくなる食べづわり、お腹が空いて食べても吐いてしまう吐きづわり…お腹が大きくなればなるほど夜は寝れなくなります

そしてこむら返りが起こったり、便秘や浮腫、頻尿等…全てを経験しなくとも少なくともいくつかは当てはまる方がほとんどです

漫画やドラマで見ていたハッピーマタニティライフ……とは程遠い毎日を迎えます
ですがそんな中でもお腹の中で小さな命がすくすく大きくなるのは本当に嬉しい事であり、その点ではハッピーマタニティライフなんですよね

では、そんなマタニティライフの中……旦那さんは変わりましたか?
「早く帰ってくる」「1人で出掛ける頻度を減らす」「奥さんのサポートにまわる」

こちらに関しては大体4割程の男性しか出来ていないんです
それは何故でしょう?

「自分自身に変化がないから」という答えが多いようです
「自分は仕事をしているから、帰ってきて何もしないのが当たり前」そんな解答もありました

しかしどうですか?
変わりゆく身体の中で、たくさんの不安を抱えながら

体調不良で会社を休んで迷惑を掛けてしまった…という罪悪感や、仕事へ行っても思うように身体が動かなかったり、帰ってきても残る家事

体調不良で休んだ日に関しては、「1日中寝てたじゃん」と言われる方もいるようです
しかし自分に関しては、
「36.9℃」で「熱が出た」「体調が悪い」等、自室にこもってしまう旦那様もいます
すると奥様はどうなっていくでしょう?

次第に自分自身の体調不良を口にしなくなり、黙って家事も仕事も全てこなすようになります
するとお互いに段々と亀裂が入るんですよね

また「産休」に入ると「休みでいいよな」なんて言う方も……
その休みがどういう意味を持っているのか…
無理をすればどれだけ生命に関わることか、まだまだ理解されていない旦那様は多いでしょう

子どもが産まれてもあっという間に月日は経つ

ではそんな夫婦に子どもが無事に産まました

「実際に赤ちゃんを見れば旦那様も代わるはず」
…いいえ、産前変われなかった父親は、産後すぐに代わることは出来ません

母親が十月十日頑張るように、父親も変わるには時間が掛かります
これを理解出来る方と出来ない方がこれからの夫婦関係に大きく差が出るかもしれませんね

子供が産まれたけど、やっぱりワンオペ育児

さて十月十日の日々も経ち、死にものぐるいで産んだ我が子はとっても愛おしいですね

1週間~10日掛けて助産師さんより色んな指導を受けて自宅へ帰ります

中には里帰り出産で家に帰らない方も居ますね
どちらにしても、いずれ帰る我が家

嬉しいような、嬉しくないような…
帰宅と同時に言われるのが「飯は?」なんて言葉が多いかもしれませんね

産前に用意しておいた冷凍食品等、簡単な食事さえ作りません
帝王切開をした方は傷の痛みがまだ残ってる上に、自然分娩でも会陰切開をしたり、痔が悪化する方もいます

こちらもまた立ったり座ったりの繰り返しは辛く、安静にしておきたいですよね
そう思っていれば、「ミルクの時間!」「オムツ替えて!」等と我が子が泣き出すなんて事もあれば自分が動かなければならない母親…休む暇なんてありません

「産後の恨みは一生」…なんて言われるくらい、産後は辛い状態です 
黙々と家事や育児をこなす奥様は、段々と旦那様を眼中に入れなくなります

すると毎日の会話が減り、一緒にいる時間さえ減って行きます
負の連鎖になりますね

旦那様はいつもと同じなのに、奥様の変化に「なんで?」と思いますよね
しかし、奥様の態度は急に変わっているわけではありません

なんと日本の女性は9割「ワンオペ育児」をしていた

アンケート調査の結果ですが、94パーセントの女性がワンオペ育児をしている、またはした事があると回答されていました

【自由記述の回答(一部抜粋し編集)】

●「自分がどのくらい家事育児をして大変なのかを何度か訴えた。」(30代・専業主婦)
●「同棲初期から家事は出来る人がしよう、と話していた。料理を作らない人が皿洗いするなど細かい事を決めていました。育児は産まれた時からオムツ変えなどをさせたので最初が肝心なのかな?と思ってます。」(30代・ワーママ)
●「産まれる前に一緒に家事をすることは当たり前の事だと確認した。」(40代・ワーママ)https://news.yahoo.co.jp/articles/781de3366b9bb2f0fc20a724abd109513051d104

では「ワンオペ育児」とはなんの略称でしょうか?

「ワンオペレーション育児」です

「ワンオペレーション」は、あるブラック企業から生まれた言葉です

注文受付から調理・提供など本来ならば複数人で分担する作業工程を、一人で担当している状態を表します

そこからTwitterを中心に、おむつ交換や入浴・寝かしつけなどの育児工程を一人で担当している状態を「ワンオペ育児」と表現するようになったのです

1番多いケースは、
家に夫がいる時間が少ないことによりワンオペ育児になってしまう事が当てはまります

保育園の送り迎えや、病院に連れて行くのが自分ばかりという場合も、ワンオペ育児状態です
そして両親や義両親に、育児の手伝いを頼むことができないと、ワンオペ育児に陥りやすいです

何より夫が家にいても、育児を頼めないという方が非常に多いのが現実です

ワンオペ育児になると、気が付いたら常に子供と一緒にいて、自分一人でゆっくりできる時間がなくなっています

ワンオペ育児は当たり前ではありません

そして、決して甘えでもありません
相談出来る方がいれば是非1度相談をしてみましょう

また、相談が出来る方がいなくてもそういった相談を受けてくれるサービスは沢山あります
自分だけで抱え込まず、誰かに「ヘルプ」を必ず出しましょう

解決せず、離婚を選択された方もいらっしゃると思います
それもまた手段のひとつです

大きな子供(旦那様)が増えるより、
このまま1人で子供を育てた方がいい!と考える方もいらっしゃいます

どちらの選択肢が正しいということはありません
家庭を築き直すのも、離婚を成立させるのも、どちらも正しい選択肢です
まずは自分やお子様を最優先に生きて行きましょう