南小学校のまとめ

住所:大阪市中央区東心斎橋1-14-29
生徒数:160名
1クラス約30名
1年:1クラス
2年:1クラス
3年:1クラス
4年:1クラス
5年:1クラス
6年:1クラス
特別支援学級:3クラス

創立:昭和62年
URL:http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e551131

中央区:学校区

大阪市立南小学校(おおさかしりつ みなみしょうがっこう)は、大阪市中央区に位置する公立小学校です。学校の概要や現状、課題について報告します。

【概要】
大阪市立南小学校は、1987年に大阪市南区にあった大宝小学校、道仁小学校、芦池小学校の3校を統合して設立されました。また、1995年には大阪市立精華小学校も統合されました。校地は旧大宝小学校の敷地を使用しています。それぞれの前身校は明治時代初期からの歴史を持っていました。

校区は、難波、心斎橋、島之内など広い地域をカバーしています。

校章は、大宝小学校、道仁小学校、芦池小学校の旧校章を基に、大阪市立工芸高等学校デザイン科にデザインを依頼し、保護者のアンケート結果も参考にして選定されました。

近年では、外国にルーツを持つ児童の在籍数と割合が急増しており、多文化共生教育や国際理解教育に力を注いでいます。また、地域学習や人権教育にも力を入れており、2018年度にはユネスコスクールに認定されました。

【現状と課題】
南小学校の最大の特色は、外国にルーツを持つ児童が全校児童の半数以上を占める点です(前年度約53%)。これにより、児童同士が互いの国や地域の歴史、習慣、考え方、文化に触れ合う貴重な機会が提供されています。将来、児童たちはより国際的な視野を持ち、複数の言語を習得し、異なる国や地域の人々と協力しながら、共生社会を築く力を身につけることが期待されています。

しかし、児童の生活背景や発達上の配慮が必要な児童、日本語指導が必要な児童など多様な背景を持つ児童が約40%と高い割合を占めており、その結果、学力の2極化や格差が生まれていることが課題となっています。学力経年調査では、前年度の第6学年において市の標準化得点を超える児童の割合は13.5%であり、市平均の7割に満たない児童の割合は36%に達しています。学力の上位層と下位層の2極化が顕著であり、特に他の学年では標準化得点の下がりや7割に満たない児童の割合の増加が見られます。

この課題に対しては、個別最適化の学習支援やICTの活用などによる個別指導の推進を行い、低位層や中間低位層の児童の学力向上を図り、2極化の解消を目指す計画です。また、日本語指導の充実も不可欠であり、生活言語だけでなく学習言語の習得にも重点を置き、市の取り組みや民間の力を活用して、日本語指導の充実を図る予定です。

さらに、体力面でも課題があります。全国体力・運動能力、運動習慣調査の結果からも、年々記録が向上してはいるものの、まだ課題が残っています。特に2年間のコロナ禍の影響により、児童の体力低下が進んでいます。今後は体育の授業やさまざまな機会を通じて、運動の楽しさを味わい、必要な運動習慣を身につけるための取り組みを推進する予定です。

大阪市教育振興基本計画に掲げられた3つの最重要目標を達成するために、南小学校では以下の学校教育目標を設定し、中期的な目標を定めて取り組んでいく計画です。

安全・安心な教育の推進:不在家庭や経済的困窮家庭、虐待などのケアが必要な家庭、子育てに課題を抱える家庭に対して適切な支援策を提供し、安心できる学校生活を実現する。

未来を切り拓く学力・体力の向上:学力の2極化解消と言語力の育成、共生・協働の姿勢や異質性の認知を促し、未来の共生社会を担う力を育む。具体的な取り組みとして、学習意欲と学習態度の向上を図るために、児童アンケートや学力経年調査の結果を参考にしながら、学習環境の最適化や個別最適化の学習支援を行うことが計画されています。また、日本語指導や体力向上のための運動の推進も重要な取り組みとなります。

学びを支える教育環境の充実:関係機関との連携体制の構築やICTの活用により、子供や家庭の自立を図り、人権・福祉の充実した学校を実現する。具体的には、関係機関との連携による具体的な支援策の実施やICTの活用によるオンライン授業の実施、教員の研修や子ども理解や人権教育の推進などが計画されています。

南小学校は、これらの学校教育目標を達成するために、児童の個別のニーズに応じたサポートや教育環境の充実に取り組んでいきます。地域との協力や関係機関との連携を通じて、安全・安心な教育の推進や学力・体力の向上、学びを支える教育環境の充実を図り、児童の成長と未来への準備をサポートしていきます。