中国当局ネット規制強化へ。子どものイジメ撲滅計画は世界のトレンドだった?

育児・教育

目次▼
中国のSNSの実情とMIITによる規制
ネットの誹謗中傷と海外のルール
規制ではなく対策で対応する国々

中国のSNSの実情とMIITによる規制

中国は、ソーシャルメディアやライブ配信での
サイバーいじめに対処するための取り組みを進めています。


中国工業情報化省(MIIT)は、

オンラインプラットフォームを規制し、
サイバーいじめに対処する措置を講じるための特別キャンペーンを発表しました。



サイバーいじめは、

特に若い人々や弱いグループにとって
心理的苦痛や社会的孤立、
さらには自殺に至る深刻な問題です。


中国では、有名人、インフルエンサー、
一般のネットユーザーを巻き込むオンラインでの嫌がらせ、
誹謗中傷、恐喝、脅迫などの
事件が近年ますます深刻化しています。


この問題に対処するため、
MIITは
オンラインプラットフォームが取るべき措置を明確にしました。


これらの措置には、
サイバーいじめの内容を報告、検証、
処理、削除するためのメカニズムを確立し、
ユーザーからの苦情に迅速に対応することが含まれます。


さらに、オンラインプラットフォームは、
ソーシャルメディアや
ライブ配信のコンテンツプロデューサー、
ホスト、モデレーター、コメント投稿者の管理と監督を強化し、


サイバーいじめを行う者や扇動する者に対して
処罰する必要があります。


MIITは、オンラインマナーや法的知識の向上、
ポジティブで健全なオンライン文化の推進、
関連当局や社会団体との協力による
サイバーいじめの紛争の防止と解決、
被害者の正当な権利と利益の保護のための

ユーザーの教育と指導の重要性を強調しました。


オンラインプラットフォームは、
MIITによる検査と評価の対象となり、
これらの措置を実施しているかどうかが確認されます。

問題や違反が見つかった場合は公開され、
是正されます。

MIITは、
オンラインプラットフォームが社会的責任を真剣に受け止め、
すべてのユーザーに安全で調和のとれたオンライン環境を作り出すことを求めました。

ネットの誹謗中傷と海外のルール

法律の制定

オーストラリアでは、
オンライン安全強化法2015年により、

有害なコンテンツを削除するように
ソーシャルメディアプラットフォームに通知を出すことができる

eSafety Commissionerが設置され、

非遵守に対する罰金が科せられるようになりました。
また、同法は、
オーストラリアの子供を巻き込んだ
深刻なサイバーいじめの場合に

民事罰則制度を創設しました。


英国では、
悪意のある通信法1988年と通信法2003年により、
卑劣で下品でわいせつで脅迫的なメッセージや迷惑、
不便、不安を引き起こすメッセージを送信することは

犯罪となります。

これらの法律は、
オンラインいじめだけでなく、
他の形式の嫌がらせにも適用されます。

規制ではなく対策で対応する国々

カナダでは、
カナダ児童保護センターが運営する
国立のオンライン児童性的搾取通報ライン
「サイバーチップ」があります。

同センターは、
オンラインいじめの予防と対処についての
親、教育者、青少年向けのリソースと指導も提供しています。

また、同センターは、
「Kids in the Know」というプログラムを実施しており、

子供たちにオンラインセーフティとデジタルシチズンシップについて教えています。


ニュージーランドでは、
Netsafeという独立した組織があり、
オンラインいじめに影響を受けた人々に

オンライン安全アドバイスと支援を提供しています。
Netsafeは、ポジティブなオンライン環境を促進するために、
学校、コミュニティ、政府機関とも協力しています。

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