アイスランドで地震、そして火山の噴火。裂け目からガスと蒸気の柱が上がり

2023年7月10日、リヒター・スケールで5.7を計測する大地震がアイスランド南西部地域を襲った。

地震により建物や道路には軽微な被害が出たが、負傷や死亡者は報告されていない。

しかし、その後、周辺地域の住民にも感じられた何百もの小さな余震が続いた。

地震の原因と概要

アイスランド気象庁（IMO）は、この地震が2020年3月に裂け目が開き、1年以上も溶岩流を生み出したレイキャネス半島の火山活動と関係があると確認した。

IMOは、
マグマが前回の噴火地点から約10キロ離れたリトリ・フルトゥル近くの新しい場所に地下で移動したと述べた。

新しい火山噴火は、
2023年7月10日の現地時間午後9時頃に始まり、地震計と熱カメラで検出された。

噴火は1240年以来初めてのものであり、多くの好奇心旺盛な観客やマスメディアの注目を集めている。

約500メートルの裂け目からガスと蒸気の柱が上がり、溶岩が不毛な地形をゆっくりと流れ始めた。

IMOは、噴火量が5立方メートル/秒で、前回の2020-2021年の噴火の100立方メートル/秒に比べて遥かに低かったと推定している。噴火は、遠隔地かつ無人の地域にあるため、人々やインフラに直接的な危険はないとされた。

ただし、
硫黄酸化物や一酸化炭素などの火山ガスが、
人口の多い地域に到達した場合、
健康リスクを引き起こす可能性がある。

IMOは、噴火現場から離れ、
当局の指示に従うように人々に助言している。

噴火は、自然のスペクタクルを見たい訪問者を多く惹きつけた。当局は、溶岩やガス柱に近づきすぎないように、道路封鎖や安全地帯を設置した。

また、自然を尊重し、ゴミやダメージを残さないように人々に呼びかけた。

噴火は、火山プロセスと環境への影響を研究したい科学者の関心も引き付けた。IMOは、地震学、測地学、ガス計測、衛星画像、ドローンフライトなど、さまざまな機器や方法で噴火を密接に監視していると述べた。

IMOは、噴火がどの程度続くか、またどのように進展するかを予測するには早すぎると述べた。

噴火は、二つのプレートが離れる大西洋中央山脈に位置するレイキャネス半島全体にわたるより大きな火山システムの一部である。

この火山システムは何千年も活動しているが、約800年間休眠していた。IMOは、現在の火山活動が噴火と静止期が交互に続くことがあり、数年または数十年続く可能性があると述べた。

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